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はらっぱ。

 

本を読んでもあまり内容が入ってこない時期というのは確かにあって、

そういうときは音楽がやけに浸透しやすかったりするのだ。

 

言葉を超えて体にくる。頭は頭でっかちをやめたいのかもしれない。

 

 

君の心の中に棲む ムカデにかみつかれた日

ひからびかけていた僕の 明日が見えた気がした

 

 

活字だったら、この詩に私は別の態度を取ったと思う。

でも、音楽だった。

 

 

怒ったり、泣いたり、笑ったり

いろんな感情と一緒に私たちは

たいして変わり映えもしない毎日を

ご飯を食べすぎてげっぷをして、いやいやながらも洗濯物を干し、

蒸し暑さの中ペダルをふうふうこぎ、愛想笑いをやってのけ、

ふと虚しさに襲われたり、また

夕方の空のきれいさに見とれたり

 

変わってないようで、すこしずつ、すこしずつ

私たちはどこかへ動いている。

動かされている。

 

モールス信号のような、暗号が送られてくる。

 

流れるようなたくさんの情報の中

きらっと煌めいた光。

そっちを向いて思わず走り出したくなるような。

 

その先には、ほとんど無限の原っぱがつやつや風に戦いでいる。

 

 

 

「流れ星 / スピッツ」