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世界を変える人。

 

西さんのエッセイ集を読んだ。

やっぱり、おもしろいこの人。

この人、なんて失礼かもしれないけど、会ったことがないから

「この人」。

 

一昨日と昨日でズバババッと活字を読み下した。

西加奈子の脳みそが、そのまま近くにあるみたいなエッセイ。

 

友人から「しいたけ占い」なるものを教えてもらい、

おうし座の自分に納得していたけれど、

西加奈子がおうし座なのは輪をかけて納得がいく。

犬並みの」嗅覚で匂いを感じ、

「猫のような」鋭い目で世界をクリアにする。

 

西加奈子は感覚・感情の人だと思う。

 

お酒で失敗し倒して謝り倒しても、

デパートで危うく漏らしかけて死にかけても、

沖縄で無理強いをして高熱で死にかけても、

西加奈子は素敵な人に思える。

 

そしてエッセイを読み進めるたびに思う。

 

 

「こんな大人、おる?」

 

 

なんか最近、自分嫌んなるな~。人を見下したりして意地悪やねんか~。

根性叩き直して欲しいわ~。

 

という人がいたら、西加奈子のエッセイに手を伸ばして欲しい。

(誰やねん)

 

私は少しばかり、優しくなれた。少なくとも昨日よりは。

 

西加奈子は、愛が溢れているのだ。それがエッセイからはみ出している。

 

万引きしたババア(談)も、家に入ってきて逃げてくれない蛾(談)も、

領収書に「東西南北さん」と書いてしまうアルバイトのおばちゃん(談)にだって

西加奈子はずばずばとツッコミを入れながらも、存在を否定したりしない。

否定するどころか、「いてくれてありがとう」という気持ちすら感じる。

 

人が一番つらいのは、自分の存在を否定されることかもしれなくて、

西加奈子はそれを絶対にしない。絶対に、しない人。

 

だから世の中のいろいろがなんだか面白くなって、

弱い自分だってこの世界にいていいのかもなあ・・・

なんて考えたりするのだ。

 

そして、弱い自分がもし人に迷惑をかけたらこう言って謝ればいい。

 

 

「すみません。この度は。ほんますみませんでした!」(サンドイッチ方式・大阪弁・土下座)

 

 

弱くてキュートな人間でありたいものだ。

 

 

「この話、続けていいですか  /    西加奈子 」