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交わる

 

「思い出ばかりが美しくて」

 

たったのワンフレーズで、泣かせに入る。

 

世界は詩に満ち溢れていることを、教えてくれる二人組。

 

 

 

たったの一回だけど、ライブで聴いた。

ナナさんと、篠原さんは

変な表現を用いて言うならば

濃密に交わって、いた。

 

 

CDで聴くよりも重みがあって、

やっぱり芯が強すぎるほどに強い

ナナさんの歌声。

篠原さんは横で

ギターを弾くふりをしながら

どこに行ってしまうか分からない彼女を

できる限りのちからで支えてるみたいだった。

二人でどこかへ旅してるみたいだった。

 

話しかけるようにして

「愛してる」と何度も何度も

力いっぱいナナさんは伝えてるみたいだった。

 

こんなシーン、見ていいのかな?と

恥ずかしくなるくらい、

音楽は、愛情でしかなかった。

 

 

 

「晴れた日はベランダで煙草を吹かしながら」

 

晴れた朝は、彼等の歌を想う。

泣きたい日は、彼等の歌を歌う。

 

川のほとり。公園。アスファルト。並木道。

 

地球はぐるぐる回って、

わたしたちはどうしたってどこにいても、ひとりだ。

だから、安心して交わることができる。

 

今夜もぐっすりおやすみなさい。

 

 

 

「LUCKY OLD SUN /  BELLE ĒPOQUE」